インポスターシンドローム(詐欺師症候群)は女性に多く見られ、文化的な影響もあるのでしょうか、特に日本人女性にその傾向が強いようです。
インポスターシンドロームにはいくつかの特徴があります。
自分の強みや実績を客観的に評価できない
自分の弱点に囚われる
他人から評価されても自分は偽物、詐欺師(Imposter)という気持ちがぬぐえない
いつかは化けの皮がはがれるという不安に束縛される
さらには失敗を恐れるあまりに昇進の打診などを断ってしまう
では、インポスターシンドロームから脱出、あるいは回避するためにはどのような方法があるのでしょうか。
1.Separate Feelings from Facts
まずは「自分は本当は大したことない。いつかは失敗する」という気持ちや不安があることを認め、一旦その気持ちを箱に入れてふたをする。ここから先は事実だけにフォーカスします。
2.Count Your Wins
自分の実績や成功をリストアップして、自分のたどってきた道を自分にリマインドする。実績や成功例を書くアメリカ式レジメを年に1回アップデートする。
3.See Yourself Objectively
Strengths Finder などを使って自分の強みを発見、確認する。あるいはSWOT (Strength, Weakness, Opportunity and Threat)Analysis などを定期的にして客観的に自分の強み、弱点や盲点、チャンスや脅威となるものを分析する。強みを発見するための360度評価も使ってみてもいいでしょう。
4.Do not Compare Yourself with Others
自分に自信が無くなるとどうしても他人が気になりますが、人は人、自分は自分と割り切りましょう。しばらくはSNSも見ないようにします。
5.Talk to Others
家族、友人、メンターなどに話を聞いてもらうのもいいですが、身の回りの人たちはどうしても感情が入ってしまいます。アメリカではほとんどの人が必要な時にカウンセラー、セラピスト、コーチなどを効率的に利用します。客観的に自分を見つめ、出口を自分で見出す手伝いをしてくれる上に、プライバシーが守られるという利点がありますので、試してみることをおすすめします。
6.Be Fair to Yourself
自分に対して公平であること。成功しても謙虚さや卑下が美徳とされる日本では習慣的に「お陰様で」「皆様にサポートしていただいたからこそです」「今回は運が良かっただけです。」と言うことが多いと思います。公平な評価に基づいた謙虚な姿勢はいいですし、そういうリーダーは自己アピールに慣れているアメリカでは好感を持たれるでしょう。でも、過度に謙虚であったり、いつも自分を卑下していると言葉通りに受け取ることの多い海外では「あの人は自分でも言ってるように大したことないんだ」とか「あの人はやる気がない。上を目指したくないのだろう」と思われ、将来の成功やステップアップの支障となることがあります。また、卑下が、いつの間にか呪文のように自分を縛り付ける足かせになってしまうこともあるのです。これは実力はあるのにどうしても1位になれないアスリートにも見られます。
7.Love Yourself
アメリカでは自分を上手にアピールすることもスキルのひとつです。そのためにはまず自分の事をとことん知って、自分のことを大好きになって、自分のセールスウーマンになることです。
Global Josei Academyでは客観的自己評価の方法やアメリカでの自分のアピールの仕方などをワークショップやコーチングで指導しています。興味のある方はご相談ください。
Gallup Clifton Strentgh, health.clevelandclinic.org, Global Josei Academy Leadership Workshop など参考。
#インポスターシンドローム
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